輝く花・ブルムスト・フラワー
(Bright Hana, Blomst and Flower)
かきつばた・花菖蒲(Iris)
自生地のカキツバタの咲く様子 自生地では「小堤西池のカキツバタを守る会」 などのボランティアの方たちにより 自然が守られている。 開花時期には、その会の方が 自生地のカキツバタの説明をしてくださる。 昭和13年に国の天然記念物に指定された 日本三大カキツバタ自生地の一つで撮影。 撮影当日はよく晴れていたので、カキツバタの 咲く様子を幸運にも撮影することが できた。花の見ごろは5月中旬ごろ。 刈谷小堤西池で撮影 'This wild kakitsubata displays animation.' Kakitsubata has white spots on the outer petals and grows in shallow waters or damp places. I took Kakutsubata's picture at Kozutsumi- nishi-ike in Kariya. |
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カキツバタは愛知県の県花。花菖蒲は三重県の県花。 一般的に、花菖蒲の花は三つの花のなかで大きくカラフル。 アヤメは一番花が小さい。カキツバタは外花被片に白い斑紋が有り、 花菖蒲は外花被片に黄色い斑紋が有る。アヤメには網目模様がある。 カキツバタは浅瀬や湿った所に育ち、花菖蒲は湿った所で育つ。 アヤメは乾いた所で育つ。カキツバタ、アヤメは5月が見ごろで 花菖蒲は6月が見ごろ。花菖蒲は江戸系、肥後系、伊勢系、 長井古種、アメリカ系、その他に分類される。 Kakitsubata is the prefecture flower of Aichi. Iris Ensata is the prefecture flower of Mie. Generally speaking, Iris Ensata is the biggest and many color of the three. Ayame is the smallest of the three. Kakitsubata has white spots on the outer petals. Iris Ensata has yellow spots on the outer petals. Ayame has traceries on the outer petals. Kakitsubata grows in shallow waters or damp places. Iris Ensata grows in wet places. Ayame grows in dry places. Kakitsubata and Ayame are the best in May and Iris Ensata is the best in June. Iris Ensata is divided up into Edo system, Higo system, Ise system, Nagai old seed, American system and the other systems. |
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カキツバタ、アヤメ カキツバタは、花汁を染料に使い、布などに書き付けたことから 「書付花」と呼ばれて、それがなまったもの。 外花被片に白い斑紋が有る。浅瀬や湿った所で育つ。 アヤメは、外花被片が文目(あやめ)になっている ところからアヤメとつけられた。乾いたところで育つ。 Kakitsubata, Ayame Kakitsubata has white spots on the outer petals and grows in shallow waters or damp places. Ayame outer petals have traceries. It grows in dry places. |
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自生地のカキツバタ カキツバタは地下茎で主に増えるが、秋に種が落ち 翌年の春に発芽して成長することもある。 2016.5.19 刈谷小堤西池で撮影 'Wild Kakitsubata' May 19, 2016 photo |
自生地のカキツバタ群落 天然記念物に指定された日本三大 カキツバタ自生地の一つで撮影。 1938年に国指定天然記念物。ここの カキツバタは肥料をやれないので、 栽培されたカキツバタより全体に小ぶりで 外花被の色が濃いものが多い。 2016.5.19刈谷小堤西池で撮影 Wild Kakitsubata grow in colonies. These Kakitsubata were designated as Natural Monument in 1938. May 19, 2016 photo |
三枚と四枚と五枚の 外花被のカキツバタ 珍しいカキツバタ、普通のカキツバタは 外花被が三枚。真ん中のは五枚、 端のが三枚と四枚、自生地で しか見ることができない。 2016.5.19 刈谷小堤西池で撮影 'Rare wild Kakitsubata,' May 19, 2016 photo |
アヤメ 外花被片が文目(あやめ)になっているところから アヤメとつけられた。乾いたところで育つ。 'Ayame or Japanese Iris' Outer tepals of Ayame have traceries. It grows in dry places. May 4, 2016 photo |
花菖蒲 花菖蒲はノハナショウブから日本で改良され、様々な花色、花形、 大きさがある。花菖蒲は、外花被片に黄色い斑紋が有り、湿った所で育つ。 Iris Ensata Iris Ensata has yellow spots on the outer petals and grows in wet places. |
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花菖蒲の花容表現 三英花、六英花(さんえいか、ろくえいか) は、花菖蒲独特の花容表現で、 外側の大きな花弁が三枚のものを三英花、六枚のものを六英花と呼ぶ。 |
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花菖蒲、肥後系 江戸時代末期の肥後藩主細川斉護が江戸の松平定朝から花菖蒲を 譲り受け、藩士に栽培、育種を奨励して発展を遂げた品種群。力強く豪華な花。 Iris Ensata, Higo system |
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花菖蒲、鬼面竜(肥後系) Iris Ensata, 'Kimenryu' June, 2012 photo |
花菖蒲、新誰ヶ袖(肥後系) Iris Ensata, 'Shin-tagasode,' June, 2012 photo |
花菖蒲、伊勢系 江戸中期、伊勢松坂の吉井定五郎によって栽培が始められ、この地で 発達した品種群。花弁が垂れた縮緬地の三英咲きが特徴。繊細で美しい。 Iris Ensata, Ise system |
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花菖蒲、浪花津(伊勢系) Iris Ensata, 'Naniwazu,' June, 2010 photo |
花菖蒲、紫式部(伊勢系) Iris Ensata, 'Murasaki-shikibu,' June, 2010 photo |
花菖蒲、江戸系 江戸の旗本松平定朝によって大成した花菖蒲で、現在まで改良が 続いてきた品種群。群生の美しさを鑑賞してきた系統。栽培が容易。 Iris Ensata, Edo system |
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花菖蒲、潮風 (江戸系) Iris Ensata, 'Shiokaze,' June, 2012 photo |
花菖蒲、紅葉の舞 (江戸系) Iris Ensata, 'Koyo no Mai,' June, 2012 photo |
花菖蒲、長井古種 山形県長井市で栽培されてきた品種群。江戸中期以前の原種に近いもの。 Iris Ensata, Nagai old seed |
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花菖蒲、出羽の里 (長井古種) 三英花 Iris Ensata, 'Dewa no Sato' June 2016 photo |
花菖蒲、爪紅 (長井古種) 三英花 Iris Ensata, 'Tsumabeni' June 2012 photo |
花菖蒲、米国 Iris Ensata, U.S.A.system, Other systems |
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花菖蒲、ステップルド・リップレス (米国) ルイズ・マルクス作 Iris Ensata, 'Stippled Ripples' U.S.A. system, June, 2012 photo |
花菖蒲、ピンク・フロスト (米国) Iris Ensata, 'Pink Frost' U.S.A. system, June, 2012 photo |
役に立つ情報: カキツバタは愛知県の県花であり、日本三大カキツバタ自生地は愛知県刈谷市井ヶ谷町にある 「小堤西池」、京都府京都市北区にある「大田の沢」、鳥取県岩美町唐川にある「唐川湿原」。 | |
2022.8.31更新(Updated on August 31, 2022) |